Japanese
English
特集 肝胆膵の悪性腫瘍の早期診断をめざして―ハイリスクグループの設定と画像診断
肝癌のハイリスクグループ
肝癌発生の高危険群の設定
Identification of high-risk group for hepatocellular carcinoma
建石 良介
1
,
小池 和彦
1
Ryosuke TATEISHI
1
,
Kazuhiko KOIKE
1
1東京大学医学部 消化器内科
1Department of Gastroenterology,University of Tokyo,Tokyo
キーワード:
肝細胞癌
,
高危険群
,
肝内胆管癌
,
肝硬変
,
ウイルス性肝炎
Keyword:
肝細胞癌
,
高危険群
,
肝内胆管癌
,
肝硬変
,
ウイルス性肝炎
pp.167-172
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100243
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要旨
B型・C型慢性肝炎は,わが国の肝細胞癌患者の85%を占める高危険群であるが,その中でも肝硬変合併例は超高危険群と言え,年率発癌率は7%に達する.ウイルス以外の種々の原因による肝硬変も高危険群であるが,なかでも非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が近年メタボリック症候群の増加との関連で注目を集めている.胆管細胞癌のリスク因子として従来から原発性硬化性胆管炎・肝内結石症が同定されていたが,慢性肝疾患・肝硬変がリスク因子であるというエビデンスが集積しつつある.
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