今月の主題 肝臓癌の臨床検査
各論
肝臓癌の腫瘍マーカー―1.AFPとL3分画
青柳 豊
1
Yutaka AOYAGI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座消化器内科学分野(第三内科)
キーワード:
アルファフェトプロテイン(AFP)
,
肝癌
,
L3分画
,
フコシル化分画
Keyword:
アルファフェトプロテイン(AFP)
,
肝癌
,
L3分画
,
フコシル化分画
pp.1211-1217
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100286
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〔SUMMARY〕 肝癌早期診断を目的にアルファフェトプロテイン(AFP)は広く計測されており,その陽性率は60%を越えている.しかしながら,軽微な上昇は肝硬変などにおいても認められ,その特異性に問題を有していた.この問題を解決する目的でL3分画の測定が用いられており,特異性向上に寄与している.この目的以外にもL3分画は肝癌の生物学的悪性度の指標として,肝癌の予後推定因子としての意義が明らかにされている.〔臨床検査 49:1211-1217,2005〕
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