今月の主題 肝臓癌の臨床検査
各論
肝臓癌治療成績と腫瘍マーカーの推移―1.内科的治療
建石 良介
1
,
椎名 秀一朗
2
,
寺谷 卓馬
2
,
中川 勇人
2
,
赤松 雅敏
2
,
吉田 英雄
2
,
山敷 宜代
2
,
峯 規雄
2
,
近藤 祐嗣
2
,
今村 潤
2
,
増崎 亮太
2
,
吉田 晴彦
2
,
小俣 政男
2
Ryosuke TATEISHI
1
,
Shuichiro SHINA
2
,
Takuma TERATANI
2
,
Hayato NAKAGAWA
2
,
Masatoshi AKAMATSU
2
,
Hideo YOSHIDA
2
,
Noriyo YAMASHIKI
2
,
Norio MINE
2
,
Yuji KONDO
2
,
Jun IMAMURA
2
,
Ryota MASUZAKI
2
,
Haruhiko YOSHIDA
2
,
Masao OMATA
2
1三井記念病院消化器内科
2東京大学大学院医学系研究科消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
経皮的エタノール注入療法
,
ラジオ波焼灼術
,
肝動脈塞栓術
,
AFP
,
AFP-L3
,
PIVKA-Ⅱ
Keyword:
肝細胞癌
,
経皮的エタノール注入療法
,
ラジオ波焼灼術
,
肝動脈塞栓術
,
AFP
,
AFP-L3
,
PIVKA-Ⅱ
pp.1225-1230
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100288
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
〔SUMMARY〕 肝細胞癌患者の多くが,肝硬変を合併しているため,肝機能を温存しながら同時に局所根治性も期待できる経皮的局所療法が,わが国で開発され発展してきた.3cm以下3個以下という条件に限れば,切除に匹敵する生存率が報告されている.肝細胞癌の腫瘍マーカーとしてAFP,AFP-L3,PIVKA-IIの3種が測定可能であるが,その中でもAFP-L3は,局所療法後の画像で描出されない遺残癌の検出に威力を発揮した.3種の腫瘍マーカーいずれもが,腫瘍径や腫瘍数といった癌の進行度とは独立した予後因子であった.特にPIVKA-IIは,門脈腫瘍浸潤を予測するという独自の性質をもっていた.〔臨床検査 49:1225-1230,2005〕
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.