今月の主題 肝臓癌の臨床検査
総説
肝臓癌画像診断の進歩
上嶋 一臣
1
,
工藤 正俊
1
Kazuomi UESHIMA
1
,
Masatoshi KUDO
1
1近畿大学医学部消化器内科
キーワード:
HCC
,
造影エコー
,
SPIO-MRI
Keyword:
HCC
,
造影エコー
,
SPIO-MRI
pp.1193-1199
発行日 2005年11月15日
Published Date 2005/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100283
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〔SUMMARY〕 肝の画像診断においては,ソフトウェア,ハードウェア面の技術革新と,細胞機能性造影剤の開発により,存在診断のみならず質的診断,特に分化度といった従来は病理学的にしか診断しえなかった病態を診断することが可能となってきた.これにより慢性肝疾患を背景に発生する肝細胞癌患者において,肝予備能を考慮したきめ細やかな治療戦略を立てることが可能になった.また治療効果もより厳密に判定することが可能となり,追加治療の是非も容易に判断可能となった.〔臨床検査 49:1193-1199,2005〕
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