今月の主題 ミトコンドリア病
ミトコンドリア病の臨床検査
ミトコンドリアDNA突然変異の病原性の評価―サイブリッド作製
石川 香
1
,
陳 柱石
2
,
中田 和人
1,3
,
林 純一
1,4
Kaori ISHIKAWA
1
,
Chu-Shih CHEN
2
,
Kazuto NAKADA
1,3
,
Jun-Ichi HAYASHI
1,4
1筑波大学大学院生命環境科学研究科
2筑波大学大学院生命環境科学研究科情報生物科学専攻
3独立行政法人科学技術振興機構
4筑波大学先端学際領域研究センター
キーワード:
サイブリッド
,
mtDNA
,
突然変異
,
呼吸機能
,
ミトコンドリア病
Keyword:
サイブリッド
,
mtDNA
,
突然変異
,
呼吸機能
,
ミトコンドリア病
pp.51-58
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100191
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〔SUMMARY〕 ミトコンドリアDNA(mtDNA)の突然変異がミトコンドリアの呼吸機能に与える影響を直接検討するためには,核ゲノムによる呼吸機能への干渉を除外する必要がある.そのためには,mtDNAを欠損したρ0細胞にミトコンドリアを移植するサイブリッド作製が,非常に有効な手段であると考えられる.今回,健常者の血小板からサイブリッドを作製することによって呼吸機能の正常範囲を決定し,mtDNAの病原性突然変異を特定するための重要な足がかりを得ることができた1).〔臨床検査 49:51-58,2005〕
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