増大特集 代謝
Ⅰ.代謝と臓器・疾患
TFAMマウスからみるミトコンドリア機能維持と疾患病態
康 東天
1
Kang Dongchon
1
1九州大学
キーワード:
TFAM
,
mtDNA
,
心不全
,
老化
,
糖尿病
Keyword:
TFAM
,
mtDNA
,
心不全
,
老化
,
糖尿病
pp.414-415
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201730
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ミトコンドリアDNA(mtDNA)は細胞内活性酸素の主要な発生源であるミトコンドリア内に存在し,核DNAに比べはるかに強い酸化ストレス下にある。ミトコンドリア転写因子A(TFAM)はmtDNAのヌクレオソーム様構造(ヌクレオイド)を形成する主要構成タンパク質であり,ヒストン様タンパク質としてmtDNAを機能的構造的に保護している。そのためTFAM過剰発現マウスでは,心不全や老化の進行が強く抑制される。
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