特別企画 シリーズ・ISO9000sの医療への導入を検討する・3
武田病病健診センターにおけるISO9001の導入
武田 隆久
1
1武田病院グループ
pp.820-822
発行日 1998年9月1日
Published Date 1998/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902496
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取得の目的と意義
今回,ISOを取得した武田病院健診センターは,武田病院グループのなかの健診事業を担う施設である.武田病院グループは京都市内を中心に,病院,リハビリテーション施設,老人保健施設など併せて15施設,職員1,400名を擁している.
当時,急速に発展する高齢者福祉施設の増加によってグループ全体の職員が1,000名を超えるに至って,長年,培ってきた医療技術の伝承と共有化のための業務の標準化,システム化の充実が差し迫った経営課題となり,対策として標準化のベースとなるマニュアルづくりに取り組んだものの,思うよに進まない壁に突き当たっていた.閉塞感が漂うなかで,理事長が他産業でISOが注目されているという情報を得て,課題解決の実験的取り組み手段としてISOに着目した.
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