連載 国際標準化機構(ISO)規格の動向・第1回【新連載】
リハビリテーション医療におけるISO9001の活用
宮越 浩一
1,4
,
村永 信吾
2
,
松田 徹
2
,
彦田 直
2
,
永田 智子
3
Koichi Miyakoshi
1,4
,
Shingo Muranaga
2
,
Toru Matsuda
2
,
Sunao Hikota
2
,
Tomoko Nagata
3
1医療法人鉄蕉会亀田総合病院リハビリテーション科
2医療法人鉄蕉会亀田メディカルセンターリハビリテーション事業管理部
3医療法人鉄蕉会亀田リハビリテーション病院
4社会福祉法人太陽会
1Department of Rehabilitation Medicine, Kameda General Hospital
2Rehabilitation Administration Department, Kameda Medical Center
3Kameda Rehabilitation Hospital
4Taiyokai Social Welfare Cooporation
キーワード:
顧客満足
,
品質マネジメントシステム
,
QMS
,
プロセス管理
,
第三者評価
Keyword:
顧客満足
,
品質マネジメントシステム
,
QMS
,
プロセス管理
,
第三者評価
pp.79-82
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202409
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リハビリテーション医療における品質
品質管理はもともと,産業分野において良い製品を生産するための管理手法であった.近年では製品のみでなく,人間が提供するサービスに対しての品質管理も普及し,医療分野においてもその考え方が広がりつつある.このような背景から,「医療の質」という用語も頻繁に聞かれるようになった.
サービスに対する品質管理においては,特に顧客の立場からの考え方が必要となる.医療における主たる顧客は,患者や家族であり,これらの顧客が満足する医療を提供することが,要求される.狩野1)は顧客からみた品質の要素を,魅力的品質と当たり前品質に分類している.魅力的品質は,充足されれば満足度は向上するが,不十分であっても仕方ないと解釈される要素であり,当たり前品質は,充足していて当然で,不十分であれば不満足となる要素となる.
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