特集 揺れる基準看護
これからの看護体制を考える
岡崎 通
1,2
1国立津病院
2特定医療法人富田浜病院
pp.325-329
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901202
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はじめに
日本は今,変革の時を迎えている.医療の体制もその枠外にはありえない.人口動態,疾病構造の急激な変化,とくに超高齢化社会と少子社会の到来は,扶養,看護,介護される人口の急増に対し,それを担うべき若年人口の急速な減少を招来する.看護体制も好むと好まざるとにかかわらず変革が必要,従来の考え方に囚われていては,対応できなくなる.新しい発想が必要である.
折しも中央社会保険医療協議会「診療報酬基本問題小委員会報告書」(平成5年9月24日)は基準看護制度の見直しと再構築の必要を指摘している.どんな制度が想定されているかは不明であるが,時宜を得た提案であると思う.大いに期待している.
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