特集 退院後ケア
[てい談]これからの医療福祉供給体制と退院後ケア
白澤 政和
1
,
桃田 寿津代
2
,
大道 久
3
1大阪市立大学生活科学部
2横浜総合病院看護部
3日本大学医学部医療管理学教室
pp.1074-1082
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902565
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在院日数短縮の背景
大道(司会)本日は鼎談「これからの医療福祉供給体制と退院後ケア」ということで,この問題についてご関心の深い三人の方々にお集まりいただきまして,話を進めさせていただきたいと思います.最初に私からこの課題について,若干の背景的なお話をして,口火を切らせていただきます.
現在の医療,とりわけ病院医療の流れの中では在院日数の短縮がきわめて重要な課題になっています.その背景としては,平成10年4月の診療報酬の改定で,入院時医学管理料といわれている診療報酬により急性期を想定した病院と,いわゆる慢性期の病院とを区分する動きがあったことです.その2種別の入院時医学管理料の区分点を平均在院日数28日とし,それを境に従来の病院の機能を急性期と慢性期に分けるという方向性が改めて明らかになりました.
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