GROUPING & NETWORKING
京都の現状—柔軟なネットワークによる意識改革
児玉 博行
1
Hiroyuki KODAMA
1
1医療法人社団行陵会大原記念病院
pp.340-341
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900900
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◆古い組織は変化に対応できない
近年の医療を取り巻く環境の急速な変化と共に,医療界内部においてもこのような変化に対応すべく新しい動きが活発化しつつある.このような現象は一般社会ではごく普通の事であろうが,医療界においても例外ではない.時代の転換期においてはさまざまな現象が引き起こされ,従来からの組織体制でこの変化に対応するのは非常に困難である.高齢化社会の到来と共に,既存の組織の主要メンバーも高齢化が避けられず,時代を経るにつれて考え方も徐々に硬直化し,柔軟な姿勢で新しい時代に臨むのはなかなか難しいのかもしれない.
医療を取り巻く環境は,昭和56年の薬価基準切り下げ以降,第1次医療法改正,老人保健法改正,第2次医療法改正へと急激な変化をみせている.このような変化に対応しながら,これからの時代をリードする積極姿勢をとれるのは,やはり旧態依然とした意識から脱皮した若手の医師ではないだろうか.
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