特集 病院と患者の関係—informed consentを越えて
これからの時代に求められる患者-医療者関係—「対話」の重要性
孫 大輔
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1東京大学大学院医学系研究科 医学教育国際研究センター 医学教育学部門
pp.816-819
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211076
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●「生活モデル」を中心とするこれからの時代において,医療者に求められるコンピテンシーとして「対話(dialogue)」が重要となる.
●医療者が患者と「対話」を行うための専門的な能力として,「患者中心の医療の方法」と「家族志向性ケア」が挙げられる.いずれも,患者のナラティヴとコンテクストを捉えながら,協同的に意思決定していくモデルである.
●地域に出て行く医療者が行えるもう一つの対話の形として「健康生成論的アプローチ」がある.地域の人々の強みや資源に注目し,ウェルビーイングを強化する実践である.
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