連載 「働き方改革」時代の労務管理・16
採用にまつわる法的トラブル防止策
越本 幸彦
1
,
森 悠樹
1
1弁護士法人御堂筋法律事務所
pp.690-693
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211043
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■人手不足時代における採用の重要性
厚生労働省の平成30年上半期雇用動向調査結果注1によれば,産業別入職・離職状況の統計において,「医療・福祉」の離職率は9.6%と高く,公益社団法人日本看護協会による調査注2でも,2017年度における正規雇用看護職員の離職率は10.9%と発表されている.このような統計を持ち出すまでもなく,慢性的な人材不足や人材の流動性の高さは,依然として病院経営者を悩ませる問題の一つと言えよう.
そのため,医療機関では,さながら人材確保競争の様相を呈する場面もあるが,他方で人材の採用に当たっては,法的なトラブルも付き物である.
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