発行日 1949年7月1日
Published Date 1949/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210138
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医療費の重要部分を占める診療費の問題は國民生活と切っても切れぬ關係にあり,特に昨今の我が國社會情勢の下に於ては,これを廻って諸種の問題が提起されている。
適正診療費をどう決定するか,という與えられた命題に入る前に,現在我が國に於ける診療費について考察して見よう,現在我が國に於ける診療費は,非良心的な場合を除いてもかなり区々であるが,概ね次の三種に大別できる,即ち
(1)社曾保險診療報酬又はこれに準ずるもの
(2)一般慣行料金によるもの
(3)特定の対象を患者とする場合の診療費例えば,鐡道病院,逓信病院,曾社の私設病院等に於けるもの
併し最後の場合は一般約でないから,こゝでは論じないことゝする。
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