特集 労使関係—今後の展開
医療費「適正化」下の労使関係の展開
宇和川 邁
1
Tsutomu UWAGAWA
1
1日本医療労働組合協議会事務局
pp.304-307
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208276
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医療費「適正化」と病院経営者の対応
最近,病院の経営管理・労務管理には著しい変化が現れている.それは,臨調第一次答申(1981年7月10日)が出され,「緊急に取り組むべき改革方策」のなかの「支出削減等と財政再建の推進」の項で医療費総額の抑制,医療資源の効率的利用を図るということで医療費「適正化」を,「行政の合理化・効率化の推進」の項で国立・公立・特殊法人立の医療機関の整理統合,病床数の削減・抑制,定員の削減・抑制,総人件費の抑制,民営化など徹底した「減量経営」を提言し,またこの答申の先行的措置と言える診療報酬改定(同年6月1日)が行われて以降である.
こうした新たな情勢への病院経営者の対応は,極めて素早いものであった.
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