Special feature 経営的視点でみる組織で取り組む感染制御
■感染制御による医療費削減❷抗菌薬適正使用による医療費削減
沢田 佳祐
1
1国家公務員共済組合連合会枚方公済病院 薬剤科
pp.44-50
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000526
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薬剤耐性(AMR:antimicrobial resistance)は,世界的な公衆衛生上の脅威となっており,早急な対策が求められている。AMRの蔓延は,治療の困難化や医療費の増大をもたらし,医療システムの持続可能性を脅かしている。この問題に対処するため,抗菌薬適正使用支援プログラム(ASP:antimicrobial stewardship program)の導入が進められているが,その効果や実施方法については十分な検討が必要である。本稿では,AMR問題の現状と国際的な取り組み,ASPの概要と実施方法,さらに自施設での実践例を踏まえ,ASPによる医療費削減効果について考察する。
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