精神病院わが病院づくり
当たり前の医療を提供できる場を目指して
一色 隆夫
1
Takao ISSHIKI
1
1まきび病院
pp.699-702
発行日 1985年8月1日
Published Date 1985/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208658
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開院後,四度目の冬を迎えて
冬場はしんどい.特に春を真近に感じる時期はしんどい.今までの生き方を振り返り,春に向かっての選択を迫られる人も多い.深い悩みを抱え,病んでゆく人も多くなる.死を選ぶ人もいる.私たちの医療現場に援助を求めて訪れる人も多くなる.患者として.——それにしてもこの冬はしんどかった.それにしてもこの病棟の騒々しさはこたえる.雑然としすぎている.
以前,「精神医療」誌で次のようなことを述べたことがある.
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