新 病院建築・69
日赤長崎原爆病院の設計
小野 勝彦
1
,
秀島 哲
1
Katsuhiko ONO
1
,
Satoshi HIDESHIMA
1
1梓設計
pp.791-796
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208111
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本病院は,原爆被爆後,38年を経過した今日においても,医学的後遺症に苦しみ,今後も老齢化とともに,終生悩み続けなければならないという宿命を背負った被爆者にとって,唯一の頼りとなる専門医療機関である.
昭和33年に被爆者の健康管理と診療を目的とし,8診療科,81床で開設された原爆病院は,その後数次にわたる増改築で拡張されてきたものの,施設の狭あい,老朽化と,内在された非機能性から,患者に対する十分な医療サービスの提供が困難となった.
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