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原爆で失なつた同僚教授や学生—長崎大名誉教授 長崎原爆病院長 横田 素一郎氏に聞く
長谷川 泉
pp.1290-1291
発行日 1966年9月10日
Published Date 1966/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201468
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中学時代は工科を志望
長谷川 先生がもし医師になられなかつたら,どんな人生コースを歩まれたとお思いですか。
横田私は父の勧めで医科に進んだのですが,実をいうと子供時代から機械を組み立てたり,分解したり,また花火を造つてみたり,あるときは手製の火薬と銃とで小鳥を射つたり,今から考えると冷汗の流れるようなことをやつたものです。中学に入つてからも,数学,作図,物理,生物などが好きで,休暇中など登校して物理や生物の実験の指導を受けたりしていたので,先生もさぞかしご迷惑だつたことと,今になつてしみじみ思います。
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