入院体験から
患者の立場からみたサービスを考える
名越 あつ子
1
1関西医科大学附属男山病院
pp.514-515
発行日 1981年6月1日
Published Date 1981/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207492
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この1年間,家族の場合を含め,3回も心身ともに耐え難い入院生活を余儀なくされ,しかもその間に,76歳の実父と20年間同居した82歳の姑の死という悲しい現実を体験させられた.死という活字が,私の脳裏で幾度か旋回するうちに,悪夢の連続もようやく治まったのであろうか,不気味なまでの平静さに戻り1か月を経過した今,自分は,本当に看護婦としての32年間何をやってきたのであろうか,しかもその間の管理,監督者の立場での30年間に何をしてきたのであろうか.改めて患者の身になって知った入院生活について考えてみた.
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