特集 6時夕食はなぜできないのか
特集に寄せて
患者の立場でみた夕食時間
名越 あつ子
1
1関西医科大学附属男山病院
pp.204
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207967
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- 文献概要
人間が快適な日常生活をする上で,病院であるが故に最も満たされていないものは,なんと言っても病院食,それに面会時間である〔これらの件については,既に本誌(40巻6号)と,メディカルレポート1,2号「ビデォレポート−80年代の病院経営」で述べた〕.
病人が重症から脱した時,一番楽しみなのは,食事と面会時間であるが,現実はどうなのか,特に病院食について触れることにする.冷たく堅いコンクリート建の一室で,まるで機械のように運ばれてくるお膳の何と味気ないこと,それは決められた器に,早い食事時間,それに伴う温度の問題である.
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