実務のポイント 会計・経理
私的病院の税対策(その1)—課税の仕組み
佐藤 武雄
1
1前豊洲厚生病院
pp.778-779
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206968
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現在の私的医療機関(法人)は,国家の規定による現状では不当とも言える低い診療報酬の制度の下で,経営を維持,発展させなければならない使命を持っている,その中でも,特にこの医療機関について課せられる税金を抜きにして経営を語ることは,およそ羅針盤を失った舟のごとく目標に向かっての前進は不可能であり,沈没の運命にあると言わざるを得ない.
そこで今回,「節税」なるテーマをいただいて実は困惑しているのである.改めてこのことについて思うに,まるで魔法か手品のように税金がなくなるような方法はないからであり,脱税行為を勧めるものでもないからである.しかし法律で定あられた範囲の中で,節税に心樹けるという趣旨から以下述べることとした.
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