特集 社会保障・税制改革と医療
税制・消費税と病院経営
石井 孝宜
1
1文京学院大学大学院
pp.887-892
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100406
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
間違いなく時代は大転換期にある.すべての社会構造が変化し,その結果「国の仕組み」の再評価・再構築が必要となり現実化している.医療制度改革も税制改革もその現れの一つであるといえる.そして,たくさんの制度(法律)改革は,それぞれが無関係ではなく強く関連しながら検討され実施されている.パラダイムシフトともいうべき変化は,医療制度も税制も「最初からすべて見直し」という視点に立って行われるということである.
本稿では,病院および病院開設主体と税の関係を整理するとともに,今後予想される税制改正や本年 6 月成立した医療法人改革によって,病院経営が税との関わりの中で,どのような経営的影響を受けることになるのか私見を述べることとする.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.