特集 事務の精度管理
購買・倉庫事務の精度管理
緒方 廣市
1
1武蔵野赤十字病院調度課
pp.26-29
発行日 1976年10月1日
Published Date 1976/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206029
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「入るを計って出つるを制す」ということは,経営の通念的基本原則であって,病院経営においても金科玉条であることは当然である.ただ収入源である医療費が公定価格であるため,積極的に「入るを計る」にはおのずと限界があり,結局「出つるを制す」の面に関する管理の適否が,病院経営に重大な影響を与えることになる.
購買面での技術的な手法の研究,物品(薬品を含めた)の在庫適量管理などに鋭意努力することは当然であるが,最も重要なことは購入されたものがルールに従って使用され,料金化されるべきものが,確実に料金化されいてるかどうかをチェックできる精度上の管理方式が基本的に確立されていることである.すなわち購入—入庫—出庫—使用(使用チェック,料金化チェック,供給)のリンクシステムの確立があって,はじめて購買,倉庫の管理事務の精度が生きてくることを理解した上で,購買と倉庫の精度管理について述べてみたい.
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