病院運営の合理化を求めて
倉庫のない病院
安田 尚之
1
Naoyuki YASUDA
1
1順天堂浦安病院事務部
pp.708
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900717
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どこの病院でも同じだろうが,外来,病棟,医局,管理部門などの部署には,書類,図書,機器,什器備品など種々な物が増えてくるものである.ところが当院では,建設の段階で各部署のスペース配分をするときに,倉庫(物置)は置かないことに決めていた.倉庫を置くと不要なものまで抱え込み無駄が生じる,ということで,病棟にも倉庫を設けないことにした.それをカバーするために,搬送システムとワゴンによる物品の供給,ナースステーションの面積を広くして回診車,包交車などの道具類を内部に収める計画を立てたわけである.ところが,開院5年目に保管スペースに問題が生じることになった.
その具体例を挙げると,外来・入院カルテ(光ディスクによる保管を検討中),X線,シネアンギオなどのフィルム類,心エコー図,ホルター心電図,脳波などの記録類,手術台帳,X線照射録,病理報告書,解剖例ファイルなど,5年間にどんどん増えてきたものである.
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