特集 購買管理
医薬品の購買管理
森 直一
1
1武蔵野赤十字病院事務部
pp.31-34
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202533
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1.はじめに
医薬品の種類は,現在2万〜8万5千種類あるといわれている。医薬品の全体の生産高は,昭和38年度の推計では,約3,000億円に達すると称せられるが,昭和37年にくらべると,約25%の増加となっている。
このような,多種類の医薬品がわれわれの生活の中になんらかの形で,結びつきを持つに至ったのは,まずオートメ化による量産体制が整ったのと,マスプロに完全に乗ったからで,テレビのコマーシャル放送のチャンネルを回すと,医薬品の宣伝が,色々な場面と形で,遠慮なしに,われわれの目に飛び込んでくるし,新聞や,週刊誌,交通機関の中でも,必ず医薬品の広告が目につかないことはない。だから広告費も,全産業における広告費中に占める割合は,9%となっているといわれている。医薬品が,化学産業の中でも順調にのびており,そのほか,相当多額の外国製薬品の輸入があるはずであるから,これを計算に入れると膨大な数字となるであろう。
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