病院の広場
Nurse's Social Status—看護婦—その社会的地位ということ
永野 貞
1
1厚生省医務局看護課
pp.17
発行日 1968年4月1日
Published Date 1968/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203318
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"現在の看護婦さんたちは,後に続く者がどんな形の教育をうけたらよいと考えているだろうか。月謝も要らない舎費も食費も無料というものだろうか"--ときおりこんな質問が投げかけられる。
"看護を1つのプロフェッションとして確立させたいと願っていますから,他のものに比べて明らかに見劣りするような方法や,心に重荷を負う方法で学びたいとは考えていないと思います。現に公立私立の看護婦学校や養成所でわずかづつですが,月謝や食費を払うところが増えています。もちろん一般教育において広く活用されている修学資金制度のようなものを看護教育においても現在よりもっとよくしてもらいたいとか,養成所の校舎宿舎など,建物を整備してほしいとか,図書を豊富に用意してもらいたいなど,強く望んでいます。しかも卒業後には看護という仕事を正当に評価した給与や待遇が与えられるならばということなのです"と私は答える。
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