Hospital Topics 給食管理
働きやすい調理室—厨房設備関係
宮川 哲子
pp.94-96
発行日 1963年11月1日
Published Date 1963/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202245
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栄養士の資質向上が要望され,今年は第1回の管理栄養士の国家試験があることになった。このことは是非必要なことであり,高度の知識と技術によって各種栄養業務にたずさわるべきであることは言をまたない。ことに病院における栄養士は,病気治療の一助をなす治療食を担当する者として,病理および献立作成調理の技術をそなえ,なお患者の食生活指導者として人格的にも鍛練される必要がある。一方,病院側も病院内における栄養士の地位,いわゆる組織的にもどこにおくべきかをもう一度考慮していただきたいものである。現今では昔と違って大部働きやすい地位にあるが,いまだに調理師なみに扱われている面があって,身分,地位の低さと仕事のやり難さがわざわいして,有能な栄養士が終生の仕事として選ぶ気運が少ないのは,残念に思う。このことは病院給食の発展とは逆の方向を歩んでいる傾向が表われていることはなげかわしいことと思う。受入れ体制がよくなれば優秀人材が集まってくるのは自然である。すなわち働きやすい調理室,栄養科(課)とはいかなる条件を備えているべきかここに意見をのべて見たい(例として)。
1.栄養士の組織内における地位待遇問題2.厨房の設備関係3.衛生設備
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