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厨房問題を檢討する
橋本 寬敏
1
,
守屋 博
2
,
金子 光
3
,
島內 武文
4
,
小西 宏
5
,
三宅 實
5
,
伊藤 一郞
6
,
長谷川 泉
7
1聖路加國際病院
2東一管理部
3厚生省看護課
4病院管理研修所
5厚生省國立病院課
6伊藤製作所
7醫学書院
pp.40-45
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200574
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厨房問題の所在は?
長谷川 「病院」の編集會議で單に机上プランでなく,いろいろ實際の現場も見ようじやないかという話がありまして,この前エムプレス・ペツトを見學したわけでありますが,その結果非常に成績がよろしいので,一つ今度は厨房設備を見ようということで歴史の古い伊藤製作所を只今拜見した譯です。伊藤さんから各製品の性能,特長,出來具合,製産工程等先ほどいろいろ説明していただきまして,厨房機械の實際がよくわかつて來たのですが,ここにおいでの方は殆んど全員がアメリカの状態を見て來ておられるので,そういう點から日本の現状と,向うの設備などを比べて見て,こういう點を今後改善して行きたい。あるいはこうしたらよいという風な點が多多あると思います。あるいは先ほどの見學の中からいろいろ問題があると思いますから,そんなことを中心にお話願いたいと思います。最初に伊藤さんから厨房の問題の簡單なアウトラインを話していただきましよう。
伊藤 一言に厨房と云いましてもいろいろありまして概括的に述べるのはちよつとむずかしいのですが,今までわれわれが設計いたしまして一應實際化した點から2,3の經驗をお話し申し上げます。歐米の厨房界の實情,アメリカの厨房界の,いわゆる文化設備の實情と日本の現状では非常に差があると思います。
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