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某病院の厨房管理を見る
安藤 勝彌
pp.42-44
発行日 1952年11月1日
Published Date 1952/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200560
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メインキツチンの作業臺,配膳臺はステンレス張りで他の棚類も總てペイント塗裝されている。煮物釜の上部もステンレスである。ガスレンヂ,炊飯器,煮物釜は汚れ目なく,眞新しく塗裝され,調理場の入口には消毒用手洗器がある。床はセメントモルタルだが,適當な勾配で水洗されて,足あと一つない。壁天井も白系統オイルペイントで手入してあるし,螢光燈40W數個所,豫備にガス燈もついている。ガスレンヂ,煮物釜の上の換氣裝置は半ジヨウゴ形として,自然換氣及び換氣フアンでやつているから暑くない。周園の窓及び出入口は總て金網張になつている。このため蠅はいない。
仕込場には,調理機,皮剥機,魚焼器,洗米器,電氣冷藏庫が完備されている。米ざるや飯入れ半切とか厨具類は總て棚に整理されている。床はきれいに水洗され,ゴミ一つなく,手洗器もついている。排水開渠が完備され,汚水がたまらず,ドブ鼠の出入も出來ないし臭氣もない。合成調理機のアタツチメントの幾種類かは,壁仕切の棚に入れ一つ一つきれいになつている。各種の疱丁は疱丁立に手入して並べてある。疱丁には赤錆なく光つている。仕込場と穀物倉庫,風通しのよい野菜倉庫は連絡よくなつている。外部から仕入れした物は坪所で檢量できるようになつている。これらの倉庫の周圍はたゝきで水洗いして奇麗。
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