病院給食
病院管理と完全喫食
三宅 実
1
1厚生省国立病院課
pp.29-33
発行日 1955年7月1日
Published Date 1955/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200976
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1.完全喫食の必要性
給食は疾病治癒の一手段である。経営と妥当の食糧材糧費の範囲内において,如何に患者の必要栄養量を満すだけの食糧構成で,最高の調理技術を発揮しても,患老が全部食べない場合は,その目的を達することは出来ない。
完全喫食とは言葉が適切でないが,患者に給与した食事を全部食べてもらうことであり,病院給食の要訣は,この言葉につきる。患者栄養調査等で献立の栄養価を患者栄養摂取量と云つているが,本当は患者食給与量で残飯量を引いたものが,栄養摂取量である。
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