連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・39
―Person centered careの一側面―死者は死化粧されるのを望んでいるのか
鉄郎
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1NPO法人アットホームホスピス
pp.994-995
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101848
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がんになっていなかったなら…
「あなたに会いたがっている人がいるので,来てくれないか」と院長に頼まれ,あるクリニックの花見大会に行った.
待っていたのは末期の膀胱がん患者のKさん.治療することができない状態になったため,退院して町のクリニックを受診した時,たまたま受付に拙著『がんのホスピスケアガイド』が置いてあった.流し読みしているうちにほしくなり,入手方法を院長に尋ねると,「近くに住んでいる人ですから,ご希望なら会わせますよ」と言ってくれた.その面会場所がクリニック主催の花見大会だったのである.
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