連載 院内サービスの新展開・8【最終回】
―観賞魚水槽リース―「心の癒し」を提供する観賞魚水槽リースシステム
緑川 清美
1
1社会福祉法人 東京リハビリ協会 立川事業所
pp.992-993
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101847
- 有料閲覧
- 文献概要
■障害をもつ人々の自立を支えて
まだ障害者が地域で働ける場が少なかった1964(昭和39)年,社会福祉法人東京リハビリ協会は,クリーニング事業を主体とした作業所を開設した.以来46年にわたり,法人の理念「障害をもつ人々が,自らの力で地域における自立生活を可能とする」を実践し続けている.現在,立川市と西多摩郡日の出町で指定障害福祉サービス事業および地域生活支援事業による8つの事業を運営し,200人の利用者が生産活動に従事している.
当協会の特徴としては,利用者に少しでも多くの工賃を支払えるよう,企業的手法を取り入れてきたことが挙げられる.障害の種類・程度にかかわらず効率よく作業できるよう,早くからクリーニング業務を大型機械化したこともその一例であるが,障害の多様化に伴い,どうしてもクリーニング業務にはなじめない利用者がいることが課題となっていた.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.