特集 対麻痺のリハビリテーションⅢ
脊髄損傷者の職業に関する一側面
星野 昌哉
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.805-807
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102989
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はじめに
東京都心身障害者福祉センター(以下「センター」という)は,身体障害者福祉法の規定による身体障害者更生相談所としての機能をももつため,脊髄損傷者(以下「脊損者」という)があらたに登場してくる目的は,手帳等級診断,施設入所判定,職業相談等多岐に亘っている.しかし,最近の傾向として,病院における医学的リハビリテーション過程が一応完了したとか,未だ病院内治療が完了してなくとも,職業問題を含めて社会的リハビリテーションのゴールを,どのように設定すべきか等の課題をもって,早目に相談に来るケースが増加してきた.このようなニードに対し,筆者が職業更生相談実務を通じて得た経験をもとに,脊損者の職業問題を考えてみたい.
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