連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・29
―男の料理教室 ちょっくらつまみ食い(2)―人は食にケアされている
鉄郎
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1NPO法人アットホームホスピス
pp.144-145
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101637
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男の料理教室NG集
包丁を鉈のように振り下ろす人がいれば,肉を半分に切ろうとしても2対1になる人もいたことを前回綴ったが,道具が包丁であるだけに怖い.例えば,包丁を持つ反対の手は,指を内側に曲げて材料を軽く押さえる.これを「猫の手」と言うが,指を伸ばしたまま切る人がいた.僕らの子ども時代は鉛筆削りなどなく,誰もがナイフで削ったものだ.だから包丁くらい扱えると思っていたが,実際はそうではないようだ.声を大にして,包丁の使い方を指導することになる.
調理にお酒は付き物.少し加えることで味がよくなる.たっぷり使ったところで大さじ2杯か3杯だ.10名ほどの教室だから,ワンカップ1つでも余るだろうと用意したが「お酒をたっぷり入れましょう」とのインストラクターの言葉に,ある男性,ワンカップをドバッと自分の鍋に入れてしまった.
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