連載 続クロストーク医療裁判・12
未破裂脳動脈瘤の手術と説明義務―コイル塞栓術に関する説明義務違反事件―最高裁平成18年10月27日の判決から
小野寺 健太
1
,
千葉 華月
2
,
小林 英一
3
1前・さいたま地方裁判所
2北海学園大学法学部
3千葉大学医学部医学研究院脳神経外科
pp.1082-1087
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101348
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本連載は65巻3号~66巻2号に掲載した好評連載の続編である.裁判実務・法律・医療分野に携わる三者が,最高裁判決を事例に論点を解説し,多角的な見方を提供する.
近年の医療訴訟においては,診療上の過失のみならず,診療に際しての医師の説明のあり方が問題とされる事案が増加しており,医療訴訟で問題とされる「説明義務」の内容について検討しておくことが一層重要になってきていると言える.今回は,未破裂脳動脈瘤の手術に際し,医師がどのような説明をすべきかが問題となった事案である.
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