連載 続クロストーク医療裁判・3
鑑定書と“私的意見書”―MRSA感染死亡事件―最高裁平成18年1月27日判決の事例から
小野寺 健太
1
,
溜箭 将之
2
,
佐藤 武幸
3
1前・さいたま地方裁判所
2立教大学法学部国際ビジネス法学科
3千葉大学医学部附属病院感染症管理治療部
pp.242-247
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101144
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本連載は65巻3号~66巻2月号に掲載した好評連載の続編である.裁判実務・法律・医療分野に携わる三者が,最高裁判決を事例に論点を解説し,多角的な見方を提供する.
続編の1~4回目では「鑑定書・医師の私的意見書(私的鑑定書)の評価」を取り上げる.鑑定書・私的意見書は,いずれも裁判所の判断を補助するため,専門家が作成する資料である.鑑定が裁判所の指定した鑑定人によって行われるのに対して,私的意見書は,被告側あるいは原告側の一方当事者から依頼された専門家が作成するものである.3回目では,鑑定書と私的意見書とを比較しつつその評価を行った事案を紹介する.
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