連載 病院管理フォーラム
栄養管理・7
安全で質の高い医療への取り組み―栄養管理面での危機管理
幣 憲一郎
1
1京都大学医学部附属病院病態栄養部栄養管理室
pp.64-65
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100549
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京都大学医学部附属病院は,国立大学医学部附属病院(1,240床)として,高度先進医療と地域医療の中核的存在であると共に,特定機能病院として広く国民に対し専門性の高い医療の提供を行うという使命を持っている.すなわち,患者の視点に立った医療の推進に加え,先進的かつ高品質な医療を提供するとともに,医療従事者の育成ならびに臨床医学の発展と技術水準の向上といった側面への対応も行っている.
当院栄養管理室は中央診療部門である病態栄養部に属し,病院全般のフードサービスならびにクリニカルな栄養業務を両面から担当している部門である.加えて内科系診療部門である糖尿病・栄養内科などと連携してその診療の一翼も担っているが,今回は,京都大学医学部附属病院の基本理念に基づき,安全で質の高い医療を提供するために行われている栄養部門の取り組みを三つの観点から3回にわたって述べてみたい.第一回は栄養管理面での危機管理への取り組み,第二回は臨床栄養治療(チーム医療)への取り組み,第三回は専門家としての医療人(管理栄養士)の育成に関する取り組みである.
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