特集 変革に立ち向かう病院―病床削減と人材難に対処する
【鼎談】人材難時代の病院経営 看護師確保困難をどう乗り越えるか
相澤 孝夫
1
,
楠本 万里子
2
,
神野 正博
3
1特定・特別医療法人慈泉会相澤病院
2社団法人日本看護協会
3特別医療法人董仙会恵寿総合病院
pp.314-322
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100524
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神野 戦後,今ほど深刻な人材にかかわる変革が起こった時期はないのではないでしょうか.医師とともに看護師の人材難がクローズアップされています.この原因は単に7対1という新しい看護基準ができたためだけなのでしょうか.この医療の質の確保,安全の確保,そして病院経営の健全化の点からきわめて危機的な状況の中で,看護師確保困難をどう乗り越えるか話し合ってみたいと思います.
まず,自己紹介します
私は石川県七尾市という人口わずか6万2,000人の過疎地域で,454床の恵寿総合病院を基幹とした,診療所,老健,社会福祉施設を経営しています,特定特別医療法人董仙会の理事長であり,恵寿総合病院の院長をしております.
恵寿総合病院は,もともとは454床全部が一般病院だったのですが,モデルチェンジを図っておりまして,障害者病床80床,回復期リハ48床,亜急性20床,その他は一般と重症管理加算病床ということで,ある程度フルメニュー的にやっています.本体病院とは別に154床の療養病院が1つあり,老健,特養と一緒に動かしています.
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