グラフ
役割を明確にして地域医療に貢献する―社会福祉法人 新潟市社会事業協会 信楽園病院
pp.943-948
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100418
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1931(昭和6)年に結核療養所としてスタートした信楽園病院は,その後透析や腎移植,神経難病,糖尿病の医療では最先端の医療を提供し続け実績を積み重ねてきた.こうして新潟市内にある新潟大学医歯学総合病院,新潟市民病院,済生会新潟第二病院等とは一線を画し,地域に対して果たす役割を明確にしてきた.さらに経営主体である新潟市社会事業協会が,児童センターや保育園,特別養護老人ホームや介護老人保健施設なども運営していることで,信楽園病院を中心とした急性期から在宅まで切れ目のない医療・福祉の総合的なケアを提供し地元住民のニーズに応えている.
そして今年5月,当院は新築移転したことをきっかけにハード面,ソフト面の両面にわたり大きな飛躍を果たそうとしている.海沿いの旧病院から移転し,田園風景の広がる中に浮かび上がるその姿は,337床の病院とは思えないほど堂々と大きく見える.交通事情も改善し,利用者には好評のようだが,再出発した当院の現状を紹介したい.
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