とびら
はたらく
高橋 寛
1
1社会福祉法人太陽の家
pp.137
発行日 1988年3月15日
Published Date 1988/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103980
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人間にとって「はたらく」ことの意味は,ただ単に「命の糧を得る」だけでなく,精神を伴った「生きがい」の意味が含まれている.広辞苑では,①うごく,②精神が活動する,③精出して仕事をするetcと記載されている.
私の働く太陽の家は,重度および身体障害者授産施設,重度更生援護施設,福祉工場および関連企業の複合体であり,総勢1093名(身体障害者860名)の,俗に「身体障害者の働く工場」として知られている.対象者の大半は,医学的リハビリテーションの終了者であり,合併症予防に代表される健康管理や就労環境整備(スペース,高さ,ジグ・工具開発その他)を行い,基本的には,1人の労働者として,彼らを扱う.よって,支援者の1人である私も,白衣を着ることも,先生と呼ばれることも無い.
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