クリニカル・ヒント
家屋改造と自助具を考えるときのポイント
秋藤 一夫
1
1宮城県拓杏園
pp.185
発行日 1988年3月15日
Published Date 1988/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103987
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我々と患者とのかかわりは病院,施設での治療と在宅患者に対するケアである.病院などにおける治療も重要であることは言うまでもないが,退院後の在宅患者に対し,生活の質的改善を図るため家庭環境の整備,自助具のサービスを行うことも大きな意義をもっている.現在携わっている仕事の内容から,在宅患者にかかわることも多く,その経験から家屋改造および自助具を考える際のポイントについて述べてみたい.まず基本的なこととして留意しなければならないのは,改造,自助具のアイディアを考えるときに対象となる患者が傍に居ない点である.したがって,一度の訪問で身体機能の評価,家庭環境などの把握をしっかりと行ってこなければならない.
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