The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 22, Issue 2
(February 1988)
Japanese
English
講座
運動学習・2 学習理論・2―臨床への応用
Motor Learning: Learning Theory. 2; Application to Clinical Practice
中村 隆一
1
,
細川 徹
1
Ryuichi NAKAMURA
1
,
Toru HOSOKAWA
1
1東北大学医学部附属リハビリテーション医学研究施設
1Institute of Rehabilitation Medicine, Tohoku University School of Medicine.
pp.99-104
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103968
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅴ.運動学習の判定と分析
1.運動学習をどう測るか
学習とは構成概念であり,これを直接測定することはできない.学習が成立したかどうかは,課題遂行を観察して見いだされる変化から推測することになる.その変化を遂行結果に求めるか運動過程に求めるかは大きな視点の違いである.
新しい技能の獲得は定性的に判断できる場合もあるが,多くは定量的測定に委ねられる.このとき運動遂行の結果を表す指標として誤試行数(正反応数)・誤差量・最小必要時間・潜時などが用いられる.これらは測定値であるが,広義の得点(performance score)として扱われることもある.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.