プラクティカル・メモ
両上腕骨頸部切断者のための食事用自助具―足で動かすスプーン
谷口 裕
1
,
岡村 昌美
1
,
藺藤 全孝
2
1神奈川リハビリテーション病院
2神奈川リハビリテーション病院リハ工学科
pp.61-62
発行日 1988年1月15日
Published Date 1988/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103956
- 有料閲覧
- 文献概要
1.初めに
この報告では,梱包機操作中の両上肢圧挫により,両上腕骨頸部切断に至った53歳の男性のために作製した食事用自助具を紹介する.
この自助具は,構造的には,下腿カフの力点,スプーン受け皿の作用点,可動性をもった支点による,てこの原理を応用している.
操作は,椅坐位にて,股および膝関節の動きにより,食物をすくう・口まで運ぶの摂食反復動作を行う.
設定条件としては,C-クランプ装着可能なテープルの四隅を利用する.食器固定のための滑り止めマットを利用した.なお,食器は深めの皿およびどんぶり型どちらでも使用可能である.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.