プラクティカル・メモ
両前腕切断者の入浴用自助具
古米 幸好
1,2
,
東嶋 美佐子
1,2
,
林 和弘
3
1川崎医科大学附属病院
2川崎リハビリテーション学院
3橋本義肢製作株式会社
pp.358-359
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103098
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はじめに
両上肢切断者の機能は義手によって補われる.しかし義手の機能には限界があり,その限界を補ういろいろの自助具が考察されて今日では両上肢切断者のADLも高いレベルに達するようになった.
今回我々は右前腕切断・左前腕部より末梢の機能全廃というケースを担当した.ひととおりの義手装着訓練を進めたが,その過程で入浴動作を自立したいという患者からの強い要望を受けた.現実的に両側前腕切断と同様の機能しか持たない症例の入浴動作を自立させるためにはどのようにすればよいか.文献を探したがよい方法が見当らなかった.そこで独自に入浴用自助具の作製にかかり一応の成果を得たので報告する.
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