プラクティカル・メモ
頸髄損傷者の書字用自助具
加藤 敏一
1
,
丹黒 武人
1
1星ヶ丘厚生年金病院
pp.206-207
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103537
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1.はじめに
頸髄損傷者の書字用自助具には多種多様なものが考えられ実際に多く使用されている.しかしながら,その大部分は熱可塑性のスプリント材料などを加工し書字用具を固定したものであった.このような自助具では用途に応じていろいろな書字用具を使用することは困難であり,必要に応じて複数の自助具を作製しなければならない.またボールペンなどのインクが切れた場合,ボールペンを交換するために自助具を補修する必要もあり,手間がかかっているのが現状であった.
今回紹介する自助具は頸髄損傷者が考案し長年使用したものを若干改良したものである.この自助具を使用することによって書字用具を容易に交換できるようになった.さらに書字用具以外にもスプーン,フォークなどの食事用具にも応用できるという利点も持っている.
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