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特集 内部障害(2)
術前術後の肺理学療法評価とプログラミング
Pre and Post Operative Assesment and Programming for Plumonaly Physical Therapy
伊橋 光二
1
,
伊藤 直榮
1
Kouji IHASHI
1
,
ITo Naoei
1
1信州大学医療技術短期大学部
1School of Allied Medical Sciences, Shinshu University.
pp.384-392
発行日 1987年6月15日
Published Date 1987/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103801
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はじめに
悪性腫瘍患者の増加に伴い高齢者が胸部・上腹部の手術を受ける機会が増している.もともとこれらの手術は術後に肺合併症を起こしやすく,その治療に医療スタッフの多大なエネルギーと何よりも患者に多大な苦しみを強いている.また,不幸にも原疾患によらず合併症で一命を失うこともまれではない.この外科術に伴うリスクが高齢者ほど高いことは周知のことである.
さらに高齢化による問題として慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Diseases,以下COPDと略す)を中心とした肺疾患を術前から合併している例が多いことが上げられる.つまり内部障害をもったリスクの高い患者が手術を受ける機会が増加しているのである.そこで,肺理学療法を術前,術後を通じて行い肺合併症を予防し早期離床を図ることが重要である.
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