一頁講座 リハビリテーションにおけるコンピュータの応用・4
プログラミング
土屋 和夫
1
1労災義肢センター
pp.341
発行日 1981年4月10日
Published Date 1981/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104534
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コンピュータを使いこなすためには,プログラミング技術を習得する必要がある.ところが,入門書を読むとき,初心者は意外に誤解が多い.マシン語とかアセンブラとか,コンパイラ等見慣れない文字の配列にまどわされ,プログラミングの真ずいを見逃すのである.前述したように,ブログラミングというのは,何をやるのかという目的を明確にし,どんな順序で動作すべきかという,手順の流れを定めることが真意である.
例えば,朝起きてから出勤するまでの過程を思い出して紙に手順を書いてみよう.これは,大脳や運動中枢に書き込まれた,出勤プログラムを追跡することを意味する.“遅刻をしないで出勤する”目的で毎日試行錯誤をくり返して得られたプログラムである.
われわれの挙動の中には,判断と動作の2種が含まれている.これを図1に示すような2種の符号で表わしている.朝の挙動を1つずつ次のようにカード1枚毎に記入する.
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