特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべてコラム
眼科研究こぼれ話
コンピュータ・プログラミング
松本 長太
1
1近畿大学
pp.205
発行日 2007年10月30日
Published Date 2007/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102027
- 有料閲覧
- 文献概要
臨床研究には,さまざまなスタイルがある。私は,学生時代は多趣味でいろいろなことに凝っていたが,大学時代の最大の興味は,当時やっと産声をあげたコンピュータ(当時マイコンと呼ばれていた)であった。当時無限とも思えるその可能性に魅せられ,大学の講義の後,大阪の電気街へ行き,毎日,店頭で何時間も立ちどおし,手探りでプログラミングに没頭したものであった。自分で書いたコードがうまく動く喜びは,他に代えることができない快感でもあった。
1983年に現在の近畿大学医学部眼科学教室に入局したが,その興味は失せず,入局1年目に私の大学に入ってきたOctopus201視野計(通称Big Octopus)は,私の格好の餌食となった。既存の解析ソフトに飽き足らず,当時の8インチディスクを独自に解析し,さまざまなデータを直接外部コンピュータで読み出し解析を行ったものである。さらに,データの解析に飽き足らず,直接コードを書いて視野計そのものを自分の好きなようにコントロールし,研究を進めるようになった。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.