書評
―津山直一(国立身体障害者リハビリテーションセンター)〔監修〕―標準リハビリテーション医学―上田敏・大川嗣雄・明石謙〔編集〕
砂原 茂一
1
1国立療養所東京病院
pp.150
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103744
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リハビリテーション医学の本はずいぶん多い.少なきに悩むというよりも多きに迷うというのが実状であろう.しかしそれらの多くは,どちらかというと新しい分野への知的好奇心や差し当っての臨床上の必要性に対応するという種類のものである.そろそろ物珍しさ,間に合わせの域を脱して,内科とか整形外科とかの伝統的科目とならんだ,一般臨床家が誰でもその自己形成の道程で通過しなくてはならない,1つの基礎的臨床科目としての落ちつきを備えた教科書的な書物が出現してもいい時期ではないだろうか.
そのような機運あるいは期待に応じる形で現れたのはこの津山さん監修の“標準リハビリテーション医学”だといっていいであろう.
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